ユニタスの貨幣化の意味
1943.9.21のケインズによるユニタスの貨幣化の提案 (pp.342-344)
だが、ほぼ次のようなものであると思う。
1.このままではユニタスにはなんの機能もないので、ドルや円と並ぶ、ただしあくまでもメンバー国中央銀行上の勘定のなかに存在する国際貨幣にしようとするもの。
2.例えば日本が100円をアメリカに売ったとする。1円=1ユニタスとすると、日本は100ユニタスをアメリカから得、それはユニタス勘定に貸方100ユニタスとして記帳される。他方、アメリカはそのユニタス勘定の借り方に100ユニタスが記帳される。アメリカはその代わり100円を得る。売買の一方にユニタスを用いるのが義務付けられている。
3.つまり、メンバー国は「バッグ」をもっており、そのなかには金、ドル、そして勘定上のユニタスが入っている(これは基金も同じ)。
4. これがユニタスの貨幣化である。それはバンコールとは全く性格を異にする。バンコールはすべての国際取引が中央銀行間でバンコール勘定上の移転により清算される制度であり、ドルや円はこのレベルでは登場しない。そしてなによりも外為市場がそんざいしなくなるのである。
5.これにたいしてユニタスの貨幣化案では、ユニタスもドルや円と同じ貨幣として利用される。ただ形態上はバンコールと似ているが、本質的機能はまったく異なる。国際取引は外為市場を通じて行われ、各国中央銀行は平価を維持すべくそこに介入することが要請されるからである。
1つの条文をみよう。
A member shall undertake to sell its currency to another member in exchange for a transfer of unitas at parity on the books of the
Fund ...
A member shall undertake to buy its currency from another member in exchange for a transfer of unitas at parity on the books of the Fund so long as it has a balance of units ...
日本が円をアメリカに売るときは、平価換算でのユニタスで帳簿上でうけとらねばならない。逆は逆。