2013年8月23日金曜日
キプロスの窮状
キプロスの窮状
キプロスの状況はギリシアと同じで、きわめて厳しい経済状況にある。失業率もユーロ圏で(ギリシア、スペインに次いで)3番目に高い。
この国は、観光業と金融緩和で成り立っている国。ギリシアの経済悪化は、キプロスをも襲い、今年の3月、トロイカにベイルアウトを申請した。その結果、キプロスの銀行は凍結され、ものすごい額の預金がカットされた。10万ユーロ以上の貯金の半分、銀行によっては100%もカットされたのである。
そのことでキプロス政府はトロイカから100億ユーロを借りることができた。
キプロスを訪れる観光客はどこも激減しており、経済への打撃は深刻である。多くの移民が住んでいたが、彼らもどこか他に移動しているという。
唯一の例外がある。ロシア人である。とくにある町にはロシアの金持ちが溢れているという。彼らがいないと、もっと大変なことになると、キプロス人は述べている。
それにしても、預金封鎖を一方的に宣言し、預金者の資金を一方的に、かつものすごい比率で削減するという行為が、行われたということの意味は重大である。キプロスは小国であるが、れっきとしたユーロ・メンバーである。その国の苦境にたいし、トロイカがこうした一方的な財産を、何の審議を経ることもなく決め、実行させたという事実のもつ意味は大きい。資本主義システムの根幹を自己否定する行為だからである。もちろんこれがもっと大きな国でなされれば、ただではすまない事態が生じていたであろう。
国民はある日突然、自分の財産を奪われ、それと引き換えにトロイカから借りた資金が銀行システムに注入されたことであろう。こうした商取引の根本ルールを平気で破ることがなぜユーロ圏で許されたのであろうか。大きな禍根を残す問題である。
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Cyprus: holiday suntrap of sea, sun, sand, food banks and desperation
As tourists stay away – apart from Russians – islanders fear for their families and their future
o Rupert Neate in Larnaca
o The Observer, Sunday 18 August 2013
As tourists relax in the sun, struggling Cypriots worry if they will be able to find work after the holiday season. Photograph: Katia Christodoulou/EPA
"How's business?" the taxi driver shouts, echoing the question. "It's terrible! Terrible!" Chris Georgeo, 52, is at the wheel of his beaten-up minibus negotiating the tight roads of Larnaca, the holiday resort on the south-east coast of Cyprus, but he still takes both hands off the wheel to give a double thumbs down.
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